小田の路地の子

『小田の路地の子』は，映画作家で音楽家でもある帯谷有理氏による『路地の子』を緑川が翻案して撮った作品である。『路地の子』シリーズは帯谷氏の指示書の制約の下に作られている。帯谷有理氏による『路地の子』解説 >アンニュイな午後、ノスタルジーと性欲に夢想する...路地の子(1995)　A　Kid　On　The　Alley　原作：帯谷有理作曲家が楽譜を書き、それをいろんな演奏家が各々の解釈で演奏する。繰り返し演奏され複数の演奏が存在することで、作曲家が意図した芸術が顕在化されてくる。これを映画でやる。単純なショートストーリーによる同一のテクストを、他人の監督に下 請けさせ映画化し、それを数本集めて上映しようという初の試み！ノスタルジーを掻き立てる、うらぶれた、寂しい、細長い“あの”路地が、 街の再開発でどんどんなくなってゆく...昭和30年代〜40年代を通りぬけた 人なら、“あの”路地に、心の底をかきむしられるような郷愁と神秘と幻想 を感じずには居れないだろう。帯谷は、数年前からそんな路地を追い求めて、 いつも日本天下を捜し歩いているのだ！路地の一点透視。ヒトの裸体のエロティシズム。ノスタルジーと性欲に夢想する監督たち...各々の“差異”をお楽しみ下さい！【ストーリー】アンニュイな昼下がり、うらぶれた路地で出会った子。彼(彼女)は路地の奥にある自分の部屋に誘う。彼(彼女)の部屋。彼(彼女)はいきなり服を脱いで挑発する。彼(彼女)の全裸。それを撮る。裸体に触れる...以上が、帯谷有理氏による解説です。